現在は結婚しない男女が増えているというデータがあります。

男女の初婚年齢も上がっており、ある程度の年齢になると「結婚より人生を楽しんだ方がいいかも」なんて考えて、気楽に生きる人だってたくさんいます。

おひとりさまだって人生に困ることはありません。

休日には映画にショッピングにと、一人でも楽しむ趣味や方法はたくさんあります。

しかし、それはあくまで生きる上での話。

考えなければならないのは自分が「死ぬ」時のことではないでしょうか。

現代に生きるおひとりさまが考えておきたい相続についてお話しします。

 

おひとりさまは相続対策しなくてもいい?

  • 生涯未婚
  • あるいは結婚しても離婚

で、フリーになったおひとりさま。

配偶者がいれば配偶者が残された財産の相続人になります。

子供がいれば子供も法律上は優先順位一位の相続人になります。

しかし、離婚してしまえば配偶者はいないわけですし、子供もいなければ、子供が相続人になることもありません。

おひとりさまが考えなければならないのは、自分の死後の財産の行方についてです。

自分一人だからこそ相続のことは考えなくていいと思ってしまうかもしれません。

死後は死後の風が吹く、それより重要なのは一人でどう老後を乗り切るかだと考える人もいるかもしれないですね。

確かにおひとりさまにとって、

  • 老後の病気
  • 老人ホームへの入居

はとても重要な問題です。

一人だということは気楽ではありますが、同時に死ぬまで自分で自分の面倒を見なければならないということです。

孤独死の問題も近年クローズアップされており、

おひとりさまにとっては死後のこと(相続)よりも死ぬ直前のことの方が不安かもしれません。

ですが、おひとりさまだからといって、財産を誰にも渡す必要性を感じていないというわけではないですよね。

例えば、

  • 弟や妹
  • 姉や兄の子供

自分の兄弟姉妹の子供である甥っ子や姪っ子が可愛いという人もいることでしょう。

何も対策をしなければ、法律に従った相続が行われます。

甥や姪を可愛がっていて、できればその子たちに援助はできまいかと考えることがあります。

その場合、何も対策をしていないと、甥や姪が遺産相続することは非常の困難なのです。

一人で人生を楽しむと決めていても、渡したい人がいるなら相続対策は必須であるということです。

  • おひとりさま
  • 財産を渡したい相手がいない

ということはイコールではなく、相続対策をしなくていいということともイコールではないわけですね。

そこで、おひとりさまができる相続対策を具体的に考えてみましょう。

一体どんな方法があるのでしょうか。

参照:
http://president.jp/

 

おひとりさまが覚えておきたい3つの相続対策

おひとりさまの姉や妹の子供が可愛くて何とか援助したい、というニーズはわりと多いものです。

また、自分がお世話になって、

に遺産を渡したいというニーズもわりと多いものだと感じます。

  • 団体
  • 自分が立ち上げた企業

つまり、おひとりさまだからといって遺産を渡したい相手がいないということとイコールではないということなのです。

親しい友人に形見分けをしたいというニーズだって現実にあります。

そこで考えたいのが相続対策です。

おひとりさまの場合、配偶者がいないわけですから相続順位一位の配偶者が相続するということはないわけです。

  • 子供もおらず
  • 両親も亡くなっている

となると、残りは兄弟姉妹が相続人になるというパターンです。

相続人が兄弟姉妹しかいなかった場合は、死亡時点で生きている兄弟姉妹が遺産を等分で受け継ぐことになります。

Aさんが亡くなったとして、亡くなった時点で両親も配偶者も子供もなく姉と弟が生きていれば、

遺産は姉と弟で半分こが基本ということです。

法律通りの相続をする場合は、おそらくこのようなケースになることが多いことでしょう。

  • 自分が立ち上げた企業
  • お世話になった団体

は「赤の他人」ですから、何もしなければ遺産を渡すことはできません。

姉の娘や息子に対しても、

  • 兄弟姉妹が相続できるケースで
  • なおかつ姉が亡くなっている

という条件がそろわなければ、遺産相続をさせることはできません。

そこで思い通りの相続を実現させるために使いたいのが次の方法です。

  • 遺言
  • 生前贈与
  • 養子縁組

 

おひとりさまの相続対策1:遺言

遺言とは、自分の意思で誰かに遺産を相続させたい時に使える方法です。

遺言書という法律に定められた形式で作成することにより、

  • 自分が遺産の分割割合
  • 遺産を受け取ってもらいたい人

を指定することができます。

例えばAさんが姉の子供である姪Bちゃんに、自分の死後、自分の預金を渡して生活の援助をしたいと考えていたとします。

  • Aさんには配偶者はなく、子供はいません。
  • 両親も亡くなっています。

しかし弟と姉は存命ですので、何もしなければ遺産は姉と弟が半分ずつわけることになります。

つまり、Bちゃんには渡らないということです。

しかし遺言書を使えば、

  • 預金は全てBちゃんに渡します
  • Bちゃんに全遺産を渡します
  • 姉と弟、Bちゃんの三人で遺産を分けてください

といった、Aさんの希望する形で遺産を渡すことができるのです。

この遺言書を使うという方法は姪に遺産を渡したいという場合だけでなく、自分の望む相続を実現するための方法としてよく使われます。

参照:
http://www.office-takashima.com/

 

おひとりさまの相続対策2:生前贈与

生前贈与という方法もあります。

相続によって自分の望む財産分割を実現するのではなく、生きているうちに自分の望む人に財産を渡してしまう方法です。

この方法であれば、

  • Bちゃんに財産を渡すこともでき、
  • Aさんが望む企業や団体に寄付をすることもできます。

特にBちゃんが学費や生活費で困っているのであれば、

遺言書を使っていざ相続という時に財産を渡すよりもメリットがあると考えられます。

ただし、考えなければならないのは、贈与税というデメリットがあるということ。

せっかく姪に援助をしても贈与税で多額の税金が課されてしまっては意味がありませんね。

生前贈与は相続を待たずに大切な親族に援助ができる方法です。

せっかくの援助だからこそ税理士に相談して効果的な生前贈与をしたいですね。

参照:
http://www.igon-souzokucenter.com/

 

おひとりさまの相続対策3:養子縁組

  • 姪などの相続の可能性が低い親族
  • そもそも相続権のない親族

に対して財産を渡したい場合は養子縁組をするのも一つの方法です。

養子縁組には要件があります。

この要件とは、自分より年上の人を養子にできないといった「こんな養子縁組みはだめですよ」というNG集のようなものです。

姪であれば自分よりも年下であることが多いため、養子縁組みも問題なくすることができるという場合が多いでしょう。

養子縁組は法的な親子関係を創出する手続きです。

親子関係を手続きによって作ることにより、

  • 本来は相続権のなかった人
  • 相続順位の低かった人

も子供として相続をすることが可能になります。

養子縁組みをしても本来の父母と縁が切れるわけではありませんので、姪や甥に優先的に相続をさせたい場合は使える方法です。

なお、自分の弟や妹も養子にすることができますので、妹弟の相続順位を上げたい時にもこの方法は効果的です。

参照:
http://123s.zei.ac/

 

最後に

生涯結婚しないという人が増えています。

結婚しても熟年離婚などで、お互いが死ぬまで連れ添わないというケースも世の中にはたくさんあります。

それぞれの生き方、それぞれの人生ですから自分の好きなように生きることはよいことなのでしょう。

しかし考えたいのは、自分が死んだ後の財産の行方です。

相続人がいなければ最終的に遺産は国庫に帰属します。

もし周りに援助をしたいという人がいるのであれば、対策を立てておく以外に方法はありません。

相続人の有無に関わらず相続対策は考えておきたいことなのです。