• 贈与には、贈与税が課税され
  • 収入があれば、所得税や住民税が課税

されます。

そうすると、身近なものに贈与税や所得税などがかかるのかどうかが気になってくることもあるでしょう。

この記事では、

  • 小遣いをもらったとき
  • 宝くじが当たったとき

などの身近なことについての税金の関係をまとめました。

 

子供の小遣いと税金

 

親権と扶養義務

子供は、両親の共同親権に服します。

親権には、

  • ①一般に、子の身上に関する権利と義務(身上監護)
  • ②子の財産に関する権利義務(財産管理)

に分けられます。

一般に聞く「監護権」とは、親権から、身上監護権を取り出したものになります。

民法820条では、

親権を行う者は、子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う

とされています。

また、民法877条1項は、

直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養する義務がある

と定めていますので、親子間には扶養義務があります。

もっとも、未成年の子供に対する義務は、民法760条では、

夫婦は、その資産、収入その他一切の事情を考慮して、婚姻から生ずる費用を分担する

と規定されている婚姻費用分担義務に含まれているとされています。

この婚姻費用分担義務により、

  • 他方配偶者
  • 子供

には、自分と同程度の生活をさせる義務があることになります。

 

日常の生活費や教育費の負担は贈与ではない

上記のとおり親権者は、子供の身上監護の義務を負い、扶養義務を負います。

そこで、

  • 夫婦間
  • 親子間
  • 兄弟姉妹間
  • 祖父母と孫

など扶養義務のある者に定期的な生活費や教育費の送金することは、

扶養義務の履行であって、贈与契約ではありませんから、贈与税の課税対象ではありません。

国税庁によると、

  • 「生活費」とは、その人にとって通常の日常生活に必要な費用
  • 「教育費」とは、学費や教材費、文具費などに充てるための費用

をいうとされています。

名目が生活費や教育費であっても、それを預金したり、株式や不動産の購入資金に充てられたりしているような場合には、課税されることになっています。

そこで、

  • 一般家庭の夫の小遣い
  • 妻の小遣い
  • 子供の小遣い

などは、ほとんど、この「生活費」の範囲内ということになるでしょう。

生活費の範囲を超えて、1年に110万円以上の小遣いを受け取ってしまうと贈与税の課税対象になります。

 

宝くじが当たったときの税金

 

宝くじの仕組み

刑法187条では、下記のとおり、富くじの発売等を禁止しています。

  • 第1項「富くじを発売した者は、2年以下の懲役又は150万円以下の罰金に処する」
  • 第2項「富くじ発売の取次ぎをした者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する」
  • 第3項「前2項に規定するもののほか、富くじを授受した者は、20万円以下の罰金又は科料に処する」

そのため、個人や会社は、宝くじを販売することができません。

発売されている宝くじは、「当せん金付証票法」という法律によって、

地方自治体が、総務大臣の許可を得て、発売しているものなのです。

 

所得税・住民税

宝くじの当選金には、

  • 所得税
  • 住民税

課税されません。

なぜなら、宝くじを購入した時点で、購入額の約40%が宝くじを発売している地方自治体などに対して、税金として納められているからです。

そう考えると、宝くじを買う人は、かなり高い税率の税金を納めていることが分かります。

そのため、宝くじには、「貧しい人に税金を払わせる有効な方法」という一面もあると言われています。

 

贈与税

  • 贈与とは、贈与をしたいと思う人(贈与者)が
  • 贈与を受けたいと思う人(受贈者)に

無償で財産を譲るという意思を表示し、受贈者がこれを受ける意思を表示することで成立する契約です。

宝くじは、もともとお金を出して購入したものですから、これに対する当選金は、無償で譲渡を受けるものではありません。

そのため、宝くじには、贈与税は課税されません。

もっとも、通帳に多額の金銭が入金されると、税務署から、贈与を受けたのではないかと疑われることもあるかもしれませんが、

これは、「当選証明書」の発行を受けることによって、贈与を受けたお金ではないことを証明できます。

ちなみに、宝くじで6億円当たったからと言って、

親や子、親族などに分けようとすると、贈与になるので、贈与税が発生するので、注意が必要です。

 

まとめ

一般家庭の「小遣い」などは、贈与税を気にする必要はないでしょう。

しかし、生前贈与をするための多額の金銭の移動を「小遣い」と言い張っても、通用しません。

名目ではなく、実質が見られます。

また、最初に多額の納税をしている宝くじは、贈与税がかかることはありません。

しかし、当選金を家族や親族に分けるときには、基礎控除額に注意し、

必要であれば、

  • 住宅取得資金の贈与の特例
  • 教育資金の一括贈与の特例
  • 結婚・子育て資金の特例

などの優遇制度の利用も検討した方がいいでしょう。