かなり前のことですが、父が亡くなった時、全然知らない愛人に全資産を持って行かれたので、その話をしたいと思います。

かなり胸糞悪いと思いますが、皆さんが僕と同じ状況にならないようにと思い記事に残したいと思います。

父の死と僕たちの状況

父は胃がんでなくなりました。

既に母とは離婚をしていました。

離婚といっても別々に暮らしてはいるものの、僕と妹2人はよく父と母の家に遊びに行っていました。

たまに5人で会うこともありました。

当時僕は新社会人で一人暮らしをしており、妹はアルバイトをしながら下宿をしていました。

一番下の妹は母と二人暮らしでした。

父が入院した時、既にがんは進行しており余命6カ月という宣告をされ、4か月目でなくなりました。

 

知らなかった再婚の事実


父は生前小さな印刷会社を経営しており、裕福と言わないものの、他のサラリーマン家計よりもお金を持っていました。

また株の投資なども少ししていたようです。

離婚してから父は一人暮らしをしていたので、気付かなかったのですが、父が亡くなり相続の話合いをするようになって、見たことのない40代の女性が現れました。

この時、父が再婚をしていることがわかりました。

ちなみに母はこの事実を知っているようでした。

そこで揉めたのが相続のことです。

父には約3500万近くの資産があったからです。

何億円という大きなお金ではありませんでしたが、やはりその愛人(正式に入籍しているので正妻なのですが。。。)は、がめつく遺産を求めてきました。

しかも入籍したのはたった1年半前のようでした。

 

相続でもめたこと

相続でもめたことは1つです。

全ての遺産を愛人とその愛人の子供に分け与えるように愛人が言ってきたことです。

その愛人には1人の子どもがいました。(父の子ではない)

その愛人の言い分はこうです。

  • 既に正妻となっているので自分資産の2分の1の権利があること
  • 自分の子供を父が認知しているので子供にも2分の1の権利があること
  • 上記のように相続することを望む遺言書があること

今となっては色々調べたところ馬鹿げた理論ですが、当時の僕にはまっとうに聞こえました。

 

遺言書について

遺言書については確かに署名や捺印もされておりましたが、どことなく父の字ではないような気がしました。

男性の字だったので愛人が書いたものではないと思いますが、父の筆跡とは違うような雰囲気もしました。

しかしこれについても当時の僕からすると「すごく微妙なライン」だったので何も言えませんでした。

 

裁判をしなかった理由

本当に馬鹿らしい話ですが、その愛人はこのように言っていました。

  • 遺言書もあるし、今の正妻は自分だし、子どもも認知しているので、裁判をしても無駄
  • 仮に裁判で判決が覆っても、全員で分けると手元に残るのはわずかで裁判費用で消える
  • 負ける可能性が高い裁判をそれでもするのか?

というものでした。

当時の僕、妹、母も諦めムードで色々検討しましたが、裁判をすることにしました。

僕たちは裁判をすることを知った愛人は

「裁判はするのはOK。ただし時間的にも余裕がないので500万円渡すから裁判はやめてほしい」ということを伝えてきました。

そして僕たちも検討したのですが、もともと遺産があるとは知らなかったし、裁判をして負けた場合余計なお金がかかるし、買ったとしても裁判費用を差し引いて少ししか残らないのであれば、500万円を受け取って争うのはやめよう

という判断になりました。

 

知っておいてほしい相続のこと

これが僕が体験した胸糞わるい話です。

僕も今となっては後悔の連続です。

愛人の言い分のほとんどが法律的におかしいことを知ったからです。

ただ僕たちも父を恨んでいるわけではありません。

遺言書を見ている限り、父の遺志ではなかったと思います。

その愛人にはかなり腹が立っていますが、なぜあの時、弁護士に相談しなかったのだろうという自分へのいら立ちが大きいです。

というわけで、最低限知っておいて欲しいこと3つを書いておきます。

でも相続の専門家ではないので、ちょっと間違った知識があるかもしれませんが、ある程度あっていると思います。

 

前妻の子供も、今の妻の子供も平等に相続される

確かに前の妻は相続されないのは合っているらしいですが

前の妻の子供であっても相続を受ける権利があります。

今回の事例でいえば配分としては以下のようになるようです。

  • 愛人 2分の1(1750万円)
  • 愛人の子供 8分の1 (437万円)
  • 僕 8分の1 (437万円)
  • 妹 8分の1 (437万円)
  • 妹 8分の1 (437万円)

つまり僕たちは1311万円もらえる権利があったのです。

 

遺言書は指定の手続きを経ていなければ効力を失う可能性が高い

確かに遺言書があれば、故人の思う通りに遺産相続をすることができます。

しかし、その遺言書が手書きでハンコのあるものであっても、法的に完璧な公正証書遺言書というものを残していない限り、無効にできる可能性があるということです。

今回の父の場合は公正証書遺言書ではありませんでした。

だから僕たちも色々手続きをすればそれらの遺言書を無効にすることができたはずです。

また逆に考えれば、これから遺言書を書く場合は公正証書遺言書という形式で書くことが重要です。

 

正式な遺言書でも明らかに不平等な場合は変更できる

また今回のケースでは父が公正証書遺言書という形式をとっていても、それらの内容を無視することもできました。

というのも僕たち3人は法的に遺産を受け取る権利があり、それを無視した遺言書に関しては「遺留分減殺請求」という手続きをすることができるのです。

この手続きをすることによって法律的に決められた割合の遺産を相続することができるのです。

 

まとめ

今回のケースは本来は1311万円もらえるのに500万円かもらえなかったという話です。

本当に小さい額のもめごとだと思います。

でも当時の僕たちからすれば、生活費、学費なども考えてとても大きなお金でした。

この事実を知った時、とても悔しかったですし、腹が立ちました。

長男である僕が色々調べるべきでした。

ちょっとの知識が、正しい相続につながり、そのお金を有意義に使える人の手元にいけば、本当に素晴らしいことだと思います。

本当に胸糞悪く、小さいもめごとですが、このような知識が色んな人に伝わり、搾取される人が一人でも減ることを望みます。